ここは流沙河の水底

ほっこり日常生活

ひっそりと『AKIRA』4Kリマスターを見に行ったらやっぱりすごかった

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AKIRA』4Kリマスター版を劇場鑑賞することは、ずいぶんと前から予定していたが、劇中2020年に開催予定だった東京オリンピックが建設中のスタジアムとともに吹っ飛ばされたように、現実でも2020年に開催するはずが延期決定、本当に「中止だ、中止!」となりそうなバイブスに、こんなことになるとはなあ、えらい時代になってしまったなあと感慨深いなか、明日から緊急事態宣言が適用されて県下の商業施設等がクローズするというので慌てて見に行ってきた。

アニメ映画版『AKIRA』は原作者のこだわりが映像に反映されている作品であるが、音楽についても非常に斬新かつ印象的で、音楽に感動してサントラではなく交響組曲の白いほうのアルバムを購入したら、本編で1分もない登場なのに10分も尺取ってるミヤコ様の読経曲はどうなんだ……と当時は泣きが入ったものである。同じく子供時代の回想シーン曲も長い。本当に長い。
今回素晴らしい仕上がりになっていると確信できる4K映像以上に、IMAX芸能山城組の音楽がどう聞こえてくるかを確かめたかったので、どうあっても劇場鑑賞を外すことはできない、有用火急の用件なのだ、という強い気持ちで街に繰り出すのだ。

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この動画で流れているのが「金田」という曲で、東南アジアのケチャとガムランと青森のねぶたを合体させるという気候を無視したクロスオーバー感にあふれている。

しかし、何度も見ている作品であるが、改めて映画館で見てみると「そうだったのか!」という驚きがある。たとえば本編が始まって、甲斐が階段降りて店に入って耳打ちされた金田がジュークボックスに音楽をセットして「ピーキーすぎておまえにゃ無理だよ!」からバイクに乗って街をラッセーララッセーラーと走り抜けてクラウンとバトルしておなじみの金田のバイクがザシャァァァァ!と停まるまでが5分ほどしか掛かってない。こんなに早かったのか。
と見入っているうちに映像のほうに気を取られてしまって、バランス良くしっくり収まり、劇場が吹っ飛ぶような大音量でもなかった音楽への注意がお留守になってしまった。だめじゃん。映画館では公開予定だった新作の上映も流れているようなので、また本作を上映してくれないものか。

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キャナルシティなのに、ふだんのリバーウォークよりも人が少ない!」と言えばどんなに街に人が出歩いていない危機的状況なのかがよくわかるはず…。